2016 Ajigasawa
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東京から新青森まで東北新幹線はやぶさで3時間弱で到着。1997年以来、 16年ぶりに最高速度を更新し国内最速の320キロで運行と言うはやぶ さ。 乗っていると実感として「速い」!新青森から車を借りて弘前へ。弘前といえば母の親友である画家の佐野ぬい氏のご実家であるラグノオ製菓の りんごのお 菓子、早速りんごパイを頂く。弘前城のお堀端を走り、一路鯵ヶ沢へ。 |
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青森県の最高峰であり津軽富士とも呼ばれる岩木山は日本百名山にも選定されて いる標高1625mの山、雪をたたえた岩木山の壮大な景色を眺めつ つ、学生 さん達の現場にご挨拶に伺う。美しい藍染めの作業も興味深く見せて頂く。 |
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どこに行ってもその地域の特産品や手工芸はとても興味深い。鯵ヶ沢の沖合いで 捕れた近海もののお魚や、農家直送のお野菜が並ぶ「海の駅 わん ど」。見た ことのないくらい大きなホタテやイカ、ひらめ、色とりどりのお野菜や果物が並 ぶ。ゼミ生のK君のご実家、風丸農場のコーナーも発見!早 速ランチに名物の 「ヒラメのヅケ丼」を頂く。鯵ヶ沢産のヒラメは白神山地の清流が流れ込む日本 海が育んだ逸品とか。とろろ昆布の上に肉厚のヒラメ がたっぷり乗っていて、 付け合せの真っ赤なカブのお漬物と一緒に頂くと本当に美味しい。 |
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地場のお野菜やお魚の他に農家の方が作った手作りのお惣菜も並ぶ。雪の下から 収穫される甘い人参の白和えや、可愛らしい桜色のもち米を炊いたいな り寿 司、紫蘇の紫が美しい「もち米のお漬物」。これは秋田名物の「赤寿司」と言う らしく、紫蘇の香りが爽やかで意外な美味しさ。天然の色が美しく て頂いてし まうのがもったいない。 |
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美しい雪と日本海の景色を走りホテルへ。ナイターのライトに照らされた鯵ヶ沢 スキー場が見えてくる。雪景色を眺めながら露天風呂で寛ぐ。雪の光と 森林の 匂い、澄んだ空気がなんっとも神秘的・・・。 |
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青森の名産であるりんごと「ふかうら雪人参」と言う雪の下から収穫される甘い 人参のジュース、ジャムと言うよりコンポートのようなサクサクしたり んご ジャムとクロワッサン、ホタテ貝たっぷりのリゾット。ゲレンデを眺めながら青 森の豊かな「食」を感じる朝食。 |
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快晴のゲレンデを眺めながら朝食を頂く。今日は一日フリーなので早速スキーを することに。岩木山の北斜面をゴンドラで頂上まで登ると日本海、津軽 平野が 一望できる。標高差545m、3・4kmのロングコースはまるで海に飛び込む ような爽快感。ブナの原生林の中を滑る森林コースも素晴らし い。あまりに美 しく去りがたいゲレンデ。ナイターのライトが灯ると、暮れてゆく空の濃い青と 雪の光るような白さが相まって幻想的な美しさ。しばし 立ち止まって澄んだ空 気を深呼吸・・・。 |
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学生さん達の作業もいよいよ終盤!明日の完成がとても楽しみ・・・。 |
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この季節にしては珍しく気温が急に上昇したせいか、大きな虹の朝。白神山地に かかる虹を見つつホテルで仕事にいそしむ。気分転換に露天風呂に行く と夜と は違って常緑樹の濃い緑と雪のコントラストが美しい。雪の降りそうなグルー ミーな午後、壮大な景色を眺めひたすらPCに向かう・・・。学生 さん達の作 業もいよいよ終盤のよう。 |
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鯵ヶ沢町のキャンドル・ナイトの今晩、可愛らしいキャンドルの光が雪に映えて 幻想的・・・。地元のお野菜を使ったポタージュがふるまわれ、ふぅ ふぅしな がら皆で頂く。寒いながらに素敵なおもてなしに心がほっと温まる。 |
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とうとう完成した観光案内所。鯵ヶ沢町産のスギをふんだんに使った空間に爽や かな木の香りが立ち込めて・・・何とも心休まる空間に。木の香りと森 を感じ させるようなぬくもり、一休みしながら鯵ヶ沢町の情報を集めるには素晴らしい スポットになったのでは?皆さん、本当にお疲れ様でした! |
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全ての行事を終えて一路弘前へ向かう。強い風に荒れる日本海、雪の中延々と続 くりんご畑、何とも「津軽」を実感する景色。 |
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鯵ヶ沢から弘前までは車で40分ほど。弘前市庁舎は前川國男氏の設計で 1958年に竣工と言う。弘前城の追手門を挟んで、正に威風堂々という風 格。市制施行70周年記念として新築されたこの市庁舎、当時の藤森市長が上京 し、「近代的な感覚のうちに何とも言えない素朴さがある」と前川作品 に惚れ 込んで直接依頼したという経緯も興味深い。 |
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市所有の国登録有形文化財である「旧第八師団長官舎」が2015年4月以来、 スターバックスコーヒーとして使われている。建物の天井や窓枠も昔の まま、 インテリアには弘前市の「ブナコ」の照明や、ファブリックには「津軽こぎん刺 し」が使われている。ゼミの学生さんによると、以前は事前に予 約しなければ 拝観出来なかったのでとても嬉しいと。賛否両論あるとは言え、有形文化財を誰 もが「空間として体感出来る」事は素晴らしいと思う。 |
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母が大好きだった津軽塗り、大切にしまってあったけれど自分がその地を訪れる と自ずと愛着が沸くもの。早速鯵ヶ沢のお酒「安東水軍」のお供に。 鯵ヶ沢名 物の「えごま」のお漬物はプチプチとした食感がとても美味しい。津軽塗りの情 熱的な色彩は何となく「ねぶた祭り」を彷彿とさせる・・・。 |
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主人のゼミの学生さんK君のご実家製の干しりんご。ほのかな天然の甘さが美味 しくて美容にも良さそう!真っ赤なりんごジャムやお豆、津軽のお醤油 など青 森の豊かな食材をお土産に。頂いたりんごも本当に美味しい! |
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野趣溢れる胡桃や、煮込み料理に使う月桂樹の葉、オブジェのようなフリーズド ライのりんご。どれも興味深く頂くのが楽しみ。フリーズドライの技法 が素晴 らしく、その触感も何だか作りモノのよう・・・。 楽しかった思い出と共に我が家の食卓は当面、鯵ヶ沢三昧。さまざまにお取り計 らい頂いた鯵ヶ沢町の方々に深く感謝申し上げます。 |
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鯵ヶ沢の日本酒、もう一つの銘柄「神の座」。命名とラベルの書が森繁久弥氏に よるものとか。摺りガラスと美しい書、何だかまるで「神様のお酒」を 頂くよ う。河上恭一郎先生のガラスの器に菜の花の辛し和えを添えて。すっきりとした 後味は、正に白神山地から湧き出た水で仕込まれたことを感じさ せる。 |
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国内はスキーと水上スキー以外には旅をした事がない上、世界中旅をし過ぎたせいか?更に意外にもあまり好奇心がない私は「これを見にここに行きた い!」 という気持ちがない・・・。それよりも「これからも長くお付き合いするであろう人と時間を共有する」と言う事のほうが私にとっては旅の意味 であり面白 さ。長いお付き合いの友人と話すと「時を遡って思い出は重ねられない」と実感 する今日この頃、亡き母の「一人の思い出を重ねないよう に」という教えを思い出す。母の大好きだった津軽に一周忌を前に旅することが出来た偶然に感謝す る。 |